鹿児島県の佐多岬から歩いて日本列島を縦断していた厚木市岡田の井田直人さん(63)が、出発から83日目の13日、日本最北端の稚内市の宗谷岬にゴールインした。
井田さんは大手コンピューター会社に勤務していたが、歩くことが好きで、60歳のときに「他人がやっていないこと」をと列島縦断を決め、昨年6月に会社を退職後、毎日体操や1〜2時間のトレーニングを重ねてきた。
鹿児島県大隅半島南端の佐多岬を出発したのは3月23日。宮崎、大分県から四国に渡り、淡路島を通って兵庫県へ。滋賀県に出て日本海側を北上し、60日目の5月21日、函館市に到着し、道内入りした。
歩いている途中、何人もの人から「どこまで行くの。車に乗って」という申し出があったという。丁重に断り、1日10時間で平均約30キロを歩き通した。
寒風の吹く宗谷岬到着は、午後3時。歩いた距離は2520キロ余りになる。元気いっぱいだが、さすがに「疲れた」が最初の言葉。83日間を振り返って「日本では米を食べていますが、山があって水があっての米ということをつくづく感じました」と話し、続けて「日本は美しい。人もみなやさしい」。日本を改めて見直した旅となった。
(06/21東京読売新聞朝刊より転載)