語彙の豊富さと日本語の美しさで評価の高い著者。 本作の舞台は文明開化の頃。家を守るため、故・親友宅に越してきた主人公と文明発達が見えなくさせた不思議な世界の物語。仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多…。 摩訶不思議な世界が描かれるが、突拍子の無さを感じさせないのは作家の力量によるもの。懐かしさと新しさが混じりあった一冊。